AL建活動紹介

2024年度事業計画

事業方針

2024年度は、昨年度に引き続き、アルミニウム建築構造に関する技術的向上及び更なる普及を重点課題と位置付け、企画運営委員会と技術委員会が連携し、積極的に取り組む。具体的には、企画運営委員会と技術委員会との合同委員会の開催を継続して意見交換を行い、情報の共有化と効率的な施策の展開を推進する。
研究事業、審査認定事業、普及事業の三つの事業を中心として、アルミニウム建築構造の技術基盤の構築並びに普及促進を図る。

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主要事業

1. 研究事業
  1. アルミニウム耐火性能向上材料の研究
    過去のトレースも含め、耐火性能向上の可能性を中心に検討を行い、ラボレベルでの耐熱性試験では、明らかに耐熱性を有する試験体を作製することができた。一昨年度には素材性能の改善と大きな試験体作製まで漕ぎ着け、2019(令和元)年度はその試験体を使用し、課題としていた引張試験の実施、さらに日本建築総合試験所での実物設備を使ったISO834標準加熱温度曲線による耐火試験においては優れた耐火性能を有していることを確認した。材料開発はここで終了とし、今年度は結果を今後の新たな展開に繋がるようまとめる。
  2. アルミニウム建築構造用材料標準化の検討
    昨年度は企画運営委員会と技術委員会へ提案し具現化した活動シナリオのアクションプランを基に、スケジュールを作成し役割に沿ったWG活動をスタートした。今年度はスケジュールにそって標準形材形状リストを取りまとめ、「建築構造用アルミ形材」の LIS 規格作成に向けた準備と設計規準解説書作成のための整理を中心に作業を進める。
  3. 技術サロン
    アルミニウム建築構造等に関する情報収集及び広報を目的として、上記の研究テーマに関する話題も含め、有識者による技術サロンを開催する。
    すべての会員を参加対象とし、積極的に参加できるよう広報活動する。

2. 審査認定事業
  1. アルミニウム建築構造物製作管理技術者認定のための講習会を開催し、受講者に対して審査認定を行う。
  2. アルミニウム建築構造物製作工場及び接着アルミハニカムパネル製作工場の実態調査、審査認定を行う。主要構造部位に溶接を行うことができない工場(U類工場)2件、アルミニウム合金製接着ハニカムパネルの製作工場1件を予定している。

3. 普及事業
  1. アルミニウム建築構造の普及のための催事活動
    1. . 年次講演会
      通常総会にあわせて、年次講演会を開催した。講師に株式会社日建設計の染谷朝幸氏をお招きし、「アル建と耐火構造と」をテーマに60名のご参加をいただいた。
    2. . 協議会表彰

      「第11回協議会表彰は、東武タワースカイツリー株式会社殿を表彰した。
      授賞理由は、「東京スカイツリー」のエレベータシャフト外装に採用された大面積のアルミニウム合金製ハニカムパネルを優れた保守力で美しさ際立つサーフェスを維持されていることに功績を賞した。

    3. . ユーザーへの問い合わせ対応、情報提供

      技術委員会と連携し、当協議会に寄せられるアルミニウム建築構造に関する意見、質問に回答するとともに、アルミニウム建築構造に関する認知度を把握し、普及のための情報発信、提供のあり方を検討する。

    4. . アルミニウム建築実績見学会開催

      既設アルミニウム構造建築物の実態を掌握するため、適時委員を派遣し、情報の収集に努める。アルミニウム建築構造への興味と理解に繋げるため、見学会を開催する。

      日時:9月中旬予定
  2. アルミニウム建築構造の普及のための情報発信・提供
    1. . 機関誌「AL建」の発刊第52号
      2024年12月発行予定。A4判約30頁 1,300部印刷。
    2. . ホームページの更新と充実

      機関誌「AL建」の記事と連動させ、アルミニウム建築構造物の施工実績等を紹介する。また、新規技術情報の紹介、各種イベントの案内や連絡、問合せ窓口対応、会員意見の収集等と、多機能な活用を図る。
      また、掲載内容についてホームページ見直しの準備を開始する。

    3. . 疲労設計(案)の充実

      2020年7月に開催した説明会にて頂いたご意見を基に再度見直しを進め、疲労設計案として取りまとめ、初版として発行する。

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運営組織

  1. 企画運営委員会

    企画運営委員会は理事会の代行決議機関として、技術委員会と協議を行ない、アルミニウム建築構造の技術基盤の構築と普及促進に向けた当協議会の事業全般にわたる諸活動を企画し、実行する。あわせて以下の分科会、WGの活動を行う。

    1. 耐火性能向上分科会
      (概要は研究事業参照)
    2. アルミニウム建築構造用材料標準化WG
      (概要は研究事業参照)
  2. 技術委員会

    企画運営委員会と連携をとりながら、資格審査部会及び技術部会を管轄し、審査認定事業の実施、行政及び指定評価機関、並びに設計者への対応、関連規準類の整備充実を推進する。

    1. 資格審査部会
      アルミニウム建築構造物製作管理技術者及びアルミニウム建築構造物製作工場、接着アルミハニカムパネル製作工場に関する審査認定事業を推進し、審査結果に基づき認定を行う。
    2. 技術部会
      アルミニウム建築構造に関する建築基準法の告示改正等が行われた場合、設計規準分科会、薄板分科会、接合分科会において告示の検討、説明会の開催、並びに規準類改訂等を行い、迅速に対応する。なお、分科会は研究テーマに応じて適宜設置する。
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事業活動の推移

 
2023年度
2024年度
2025年度
(施策)      
アルミ建築構造に関する告示の公布      
構造技術基準2002年(平成14年5月)      
改正建築基準法2007年(平成19年8月)      
(協議会の主要事業)      
・理事会、総会
6月
6月
6月
【研究事業(技術課題)】      
・アルミニウム建築構造用材料標準化
通年
通年
通年
・技術サロン
実施せず
2回実施
2回実施
・意見質問対応・情報発信
通年
通年
通年
【審査認定事業】      
・製作管理技術者認定のための講習会
7月
7月
7月
・接着関連管理担当者のための講習会
8月
・製作工場審査認定
11月〜12月
11月〜12月
11月〜12月
・行政、性能評価機関の対応など
通年
通年
通年
【普及支援事業(イベント)】      
・年次講演会
6月
6月
6月
・協議会表彰
6月
6月
6月
・アルミニウム建築見学会
3月
9月
9月
【普及支援事業(ツール)】      
・アルミニウム建築構造疲労設計指針
査読完了
書籍化
 
・機関誌「AL建」発刊
12月
12月
12月
・ホームページからの情報発信
通年
通年
通年
・書籍販売
通年
通年
通年
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