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鉄道や道路の沿線、工場などの騒音対策に施工される防音壁に、小さな孔を無数に開けたアルミ箔を用いた吸音構造を持つ新発想の製品が実用化され、注目されています。 従来の防音壁は、コンクリート製の遮音パネル(図1-1)や、壁の内部に繊維系材料(グラスウール、PET繊維など)の吸音材を充填した遮音・吸音パネル(図1-2)が多く使用されています。 |
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![]() 使用されたアルミ箔の厚さは100μm(0.1mm)程度で、孔の直径は厚さとほぼ同じということです。 |
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![]() 孔を通過して入ってきた音を空気層内で共鳴させ、「空気の振動速度」を増幅。その開口率を小さくすることで振動速度が速くなり、より大きな摩擦や渦を発生させ、吸音効果を高めています。 |
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音のエネルギーを吸収する独自のシステムを構築するために、アルミ箔が最適だっただけでなく、アルミ箔の材料特性である「耐久性」「リサイクル性」「不燃性」なども、同製品に活かされています。 |
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「アルミ箔エコキューオン」の開発は、神戸製鋼が以前から鉄道車両や自動車部材向けにアルミを利用した防音技術開発を行ってきており、その中の微細多孔吸音技術の適用先として防音壁に使うアイデアが生まれたのが始まりでした。神戸製鋼が吸音性能などの音響設計を、神鋼建材が吸音パネルの商品設計と製作を担当して共同開発を進め、約3年をかけて商品化にこぎつけました。
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