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見えないところで活躍するアルミ箔:パソコン無線LANの導電材にアルミ箔採用-1

(株)イトーキが2008年7月に商品化・発売した無線LAN通信用・2次元「LANシート」が、"コネクトレス"の利便性と、高い"情報セキュリティ"性能を併せ持ち、新しいオフィス内通信を実現するシステムとして注目を集めています。
「LANシート」は、東京大学発のベンチャー企業である(株)セルクロスが開発した2次元通信技術「@CELL™」と、帝人ファイバー(株)のシート製造技術、それにイトーキのオフィス環境ソリューション技術という3社のコラボレーションによって開発・実用化されました。同製品は、2008年度グッドデザイン賞金賞にも選ばれました。
その画期的な無線LANシステムの電波誘導媒体として、導電率に優れた特性を持つアルミニウム(アルミ箔)が採用されています。
LAN Sheet
1次元(ケーブル)通信と3次元(空間)通信の弱点を克服
「LANシート」は、これをオフィスの執務室や会議室のミーティングテーブルなどにセットすることで、無線LAN対応のノートパソコンをその上に置くだけで(コネクトレスで)ネットワークに接続、回線を共有できるというシステム商品。シートから発信された情報はシートの上と横の最大1メートル以内にしか届かず、従来の無線LANと比べて情報伝達範囲がごく近接エリアに限定されるのが特長です。
現在の通信技術には、ケーブル配線が情報を伝播する「1次元」通信と、無線や赤外線のような空間を情報が伝播する「3次元」通信の2種類がありますが、前者はケーブル配線が煩雑であり、後者は信号が空間を伝播することによる情報漏洩のリスクや周辺機器との干渉といった課題がありました。
「LANシート」は、通信の電波をシート内に閉じ込め、シート表面に発生した電磁場(「面」)を使って通信する、いわば「2次元」の通信により、室外やビル外への情報の漏洩を防ぐことができ、1次元・3次元通信の弱点を克服しました。
電波の放出をコントロールする3層構造
「LANシート」の基本構造は、上から「メッシュ層」「誘電層」「シールド層」の3層からなり、メッシュ層とシールド層の材質にアルミ箔が使われています。中間の誘電層を伝わる電波を、裏面のシールド層が漏らすことなく、表面のメッシュ層から安定して供給する構造になっています。
有線LANのデータをアクセスポイント(※1)でシート内に伝わるように変換し、近接コネクタ(※2)から供給。通信データの信号をシート(※3)内に閉じ込め、その上に置いたPCのみがネットワーク通信可能になるという仕組みです。
(※1)(※2)アクセスポイント、近接コネクタは(株)セルクロスが開発。
(※3)通信シート「セルフォーム®」は(株)帝人ファイバーが開発。
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