カラーアルミ建材
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カラーアルミ建材
はじめに
実用金属の中で、アルミニウムが耐食性にすぐれた材料であることはよく知られており、各種耐食試験、長期間の大気ばく露試験、酸性雨シミュレート試験でもそれを実証する結果が得られています。
屋根や壁などの外装用建築材料としてアルミニウムが使用される場合には、まったく表面処理を施さずに生地のままのアルミニウム板が使われる場合もありますが、最近ではカラーアルミの採用が増えています。これは、アルミニウム生地が持つ高い耐食性が塗膜性能によってさらに高まること、美しい色調や光沢から景観材料としての経済性が広く認識されたことなどによるものと思われます。
日本アルミニウム協会板建材委員会では、外装用建築材料としてアルミニウム板およびカラーアルミが使用されている比較的古い物件例を全国的に長期間にわたって調査してきました。そして、すでに1978年、1982年、1988年、1993年、1999年、2005年の6回にわたり調査報告書を刊行しています。
今回の調査では、耐候性の優れるふっ素系樹脂塗料を主体に継続調査を行いました。
これら実際に使用されている物件の調査報告が、今後のアルミニウム板建材普及の一助となれば幸いです。
カラーアルミとは
実用金属の中で、アルミニウムが耐食性にすぐれた材料であることはよく知られており、各種耐食試験、長期間の大気ばく露試験、酸性雨シミュレート試験でもそれを実証する結果が得られています。
屋根や壁などの外装用建築材料としてアルミニウムが使用される場合には、まったく表面処理を施さずに生地のままのアルミニウム板が使われる場合もありますが、最近ではカラーアルミの採用が増えています。これは、アルミニウム生地が持つ高い耐食性が塗膜性能によってさらに高まること、美しい色調や光沢から景観材料としての経済性が広く認識されたことなどによるものと思われます。
日本アルミニウム協会板建材委員会では、外装用建築材料としてアルミニウム板およびカラーアルミが使用されている比較的古い物件例を全国的に長期間にわたって調査してきました。そして、すでに1978年、1982年、1988年、1993年、1999年、2005年の6回にわたり調査報告書を刊行しています。
今回の調査では、耐候性の優れるふっ素系樹脂塗料を主体に継続調査を行いました。
これら実際に使用されている物件の調査報告が、今後のアルミニウム板建材普及の一助となれば幸いです。
1.カラーアルミの特性
安定した耐候性
すぐれた塗膿構成により、風や直射日光にさらされても安定した耐候性を発揮します。
上品な色調と光沢
高性能の塗料を使用しているため、落ち着いた色調と光沢をいつまでも損ないません。
デザインに応じて自由な選択が可能
豊富な標準色が揃っているうえ、各種塗料系、裏面コートなどを選択することができ、用途や目的、デザインにマッチしたものを自由に選択できます。
不燃材料
カラーアルミは NM-2561により、合金番号5182以上の融点を有するものについて、建築基準法第2条第九号および同法施行令108条の2による不燃材料として認定されています。
また、片面塗装材についても NM-2562、NM-2563により 不燃材料に認定されています。
従来のNM-8597およびNM-8598も建築基準法第2条第九号および同法施行令108条の2による不燃材料として認定されています。
すぐれた経済性
耐食性にすぐれ、腐食の発生などによる補修の手間、費用がかからず、しかも長期間使用できるので経済的です。
2.塗料の種類と性質
カラーアルミに使用される代表的塗料系について、性質を比較すると次のとおりです。
塗料系 | 硬度 | 曲げ加工性 | 耐溶剤性 | 耐候性 | 耐汚染性 | 耐食性 | 単位面積 当たり単価 | 代表的用途 |
ポリエステル系 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 一般建材 |
アクリル系 | ○ | □ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 一般建材 |
シリコン系 | ○ | □ | ○ | ◎<=>○ | ○ | ○ | □ | 高級建材 |
ふっ素系 | ○<=>◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 超高級建材 |
3.標準塗膜構成
原板のアルミニウムまたはアルミニウム合金と塗膜との密着性を向上させるため、十分な下地処理が施されています。この下地処理は、耐食性の向上にも役立っています。
塗膜の厚さは、通常表面塗膜が13?23μm、裏面塗膜が5μmで、両面同膜厚塗装、片面塗装もできます。
塗膜は、焼付け型合成樹脂塗料て、一般に次のような構成になっています。
4.標準仕様
カラーアルミの標準仕様はJIS H4001に準ずる。
項目 | 内容 |
アルミニウム素材 | 1050、1100、3003、3004、3005、3105、5005、5052 |
板厚 | 0.3?1.6mm |
コイル幅 | 914mm、1,000omm、1,220mm |
定尺板 | 914mm×1,829mm(3in×6in) 1,000mm×2,000mm 1,219mm×2,438mm(4in×8in) |
塗料 | アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、ふっ素樹脂系が主体 |
色 | 白色、灰色、クリーム色、ブロンズ色、緑色、シルバー色、その他 |
つや | 有、半つや、つや無し |
5.製造方法
カラーアルミの製造設備の概略を示します。アルミニウム素材は、脱脂、化成処理、乾燥後に表面プライマー塗布焼付け、表面トップコート塗布、裏塗り塗布焼付けされるのが一般的ですが、必要に応じ裏面側も重ね塗りができるようになっています。条を連続して塗装するため、アンコイラー、シャ?、ステッチャー、入り側および出側アキュムレーター、巻取りリール等の前後設備があります。
6.カラーアルミのJIS規格
項目 | 試験方法 | 標準値 |
外観 | 目視 | 使用上有害な欠陥のないこと |
膜厚 | うず電流式厚さ測定機など | 13μm以上 |
鉛筆引っかき硬度 | JIS K 5600-5-4 引っかき硬度法による | H以上 |
付着性 | JIS K 5600-5-6 クロスカット法による | 塗膜がはがれないこと |
耐曲げ性 | JIS Z 2248 金属材料曲げ試験法による | 塗膜がはがれないこと |
耐おもり落下性 | JIS K 5600-5-3 デュポン式などによる | 塗膜がはがれないこと |
耐塩水噴霧性 | JIS K 5600-7-1 耐中性塩水噴霧性による | 膨れ・はがれを生じないこと |
耐候性 | JIS K 5600-7-7 キセノンランプ法によるか、 紫外線カーボン促進耐候試験(1000時間) サンシャインカーボン促進耐候試験(500時間) のいずれかによる | 白亜化がJIS K-5600-8-6 の等級3以下 |
耐酸性 | 2%硫酸20℃、24時間 | 色・光沢の変化少なく、 膨れ・はがれのないこと |
耐アルカリ性 | 飽和石灰水20℃、24時間 | 色・光沢の変化少なく、 膨れ・はがれのないこと |
耐湿性 | JIS K 5600-7-2 連続結露法による | 著しい膨れを生じないこと |