6. 形状とその製作範囲
アルミニウム材料の諸特性データベース
6. 形状とその製作範囲
(1)形状と品名
アルミニウムおよびアルミニウム合金の製品は他の金属の場合と同様に、板、形材、管、棒、線および鍛造品などの形状に区分され、さらに形状は製造方法によっていくつかの品名に分けられます。同じ合金・質別であっても、形状や品名が異なると、強度や寸法精度に差を生じたり、材料としての使用目的が異なることもあるため注意を必要とします。
表1 に製品の形状と品名について概要を記しました。


(2)製作範囲
1)板の製作範囲
板の品名別製作範囲の一例を表2に示します。

なお、アルミニウムハンドブックには、この他に、板(シート材)、条、熱間圧延上り板または条、焼入れをする製品の記載があります。
ただし、焼入れを行うものは表2を適用しますが、これらの表はあくまで当業界における製造可能最大寸法を示したものですで、板厚、幅、長さ、仕上り状況などの兼ね合いで、それぞれの組合わせによっては製造限界を超えることがありますから、問い合わせが必要です。
板の標準品の定尺寸法は400×1,200mm、1,000×2,000mm等であり、通常、前者を 小板、後者を大板と称しています。また円板製品の製作範囲については各社に問い合わせが必要です。
2)押出形材の製作範囲
形材は、原則的に需要家が設計した断面形状の図面通り製作する、いわゆるオーダーメイド方式をとっています。したがって、形材を検討されるときには、本項の他にアルミハンドブックの9章「押出形材の断面形状の設計」の項もあわせて参照するとよい。
6063形材の製作範囲を、ソリッド形材を一例として、図7.2.1に示します。ソリッド形材で硬質合金の場合、外接円直径の上限は外径300mmです。他の合金は6063形材と同じですが、最小肉厚は合金によって異なります。
図表の番号はアルミニウムハンドブックの番号になっています。
なお、アルミニウムハンドブックには、この他に、6063ホロー形材の製作範囲、ポートホール押出管の製作範囲、引抜管の製作範囲や形材の最小肉厚に関する係数(最小肉厚はこの係数を6063の場合の最小肉厚に乗じる)、形材の長さ、形材1本あたりの最大質量を記載しています。
一般に最小肉厚は断面形状によって、また、用途による表面程度の要求(たとえば、装飾用であるかどうか)によって変わってくるため、実際は個々の場合について検討する必要があり、前掲の図および表から得られる値はおよその目安です。希望肉厚がその表から得られる最小肉厚の値に近い場合やその値を下まわっている場合でも、形状図に使用方法などの条件を添えてご照会頂きたい。
アルミニウムハンドブックには、この他にポートホール管、マンドレル管の製作範囲では、最小肉厚、直管の長さ、最大質量を、また、アルミニウム圧延業、製錬業の主要各社が出資して設立した軽金属押出開発(株)の大型形材の製作範囲についても記載しています。
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一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会 更新日: 2023/04/01