アルミ化の背景1-3

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アルミ化の背景

3. 衝突安全性能評価

 ユーザーが安全な自動車やチャイルドシートを選ぶことができる環境を整えるとともに、メーカーによる安全な自動車等の開発を促進することによって、安全な自動車等の普及を促すことを目的としている。
 日本では、国土交通省と自動車事故対策機構において、安全なクルマがつくられ、選ばれることを願い、平成7年度より「自動車アセスメント(NCAP)」を実施している。これは、現在市販されている自動車の安全性能について、さまざまな試験による評価を行い、その結果について公表するものである。
 国土交通省と自動車事故対策機構では、「衝突安全性能評価」「予防安全性能評価」「チャイルドシートアセスメント」「事故自動通報システム性能評価」を実施し、公表している。

 各国(欧州、北米、ASEAN、韓国、南米)でも、官公庁と公的機関が評価試験を実施し、結果を表している。北米では、NCAP に加えてIIHS(Insurance Institute for Highway Safety:米国道路安全保険協会)でも独自に評価が行われ、結果を公表している。

2020年以降は、衝突試験条件が変更され、現行速度55km/h、バリヤ重量1,300kgから速度60km/h、重量1,400kgとなるため、衝突エネルギーから換算するとかなり厳しくなり、乗員保護性能を確保するためには、強固な骨格が必要となり、車両重量の増加が懸念される。 よって、車体の軽量化技術は必要になると考えられる。

一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会
更新日: 2021/01/29

3-01. 日本における衝突安全性能評価

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実施機関 試験方法 評価方法
日本
JNCAP
国土交通省
自動車事故対策機構
  • フルラップ前面衝突試験
    速度55km/hでコンクリー卜製の障壁(バリア)に正面衝突
  • オフセット前面衝突試験
    速度64km/h でアルミハニ力ムに運転席側の一部(オーバーラップ率40%)を前面衝突
  • 側面衝突試験
    静止状態の試験車の運転席側に、質量1,300kgの台車を時速55kmで衝突
  • ポール側面衝突試験(2018年6月15日以降の新車より適用)
    電柱を模したポールと32km/h(軽自動車など車幅1.5m以下の自動車:26km/h)の速度で衝突試験を実施
  • 感電保護性能評価試験
    ハイブリッド自動車等の衝突試験後の「感電保護 性能要件」について評価
  • 後面衝突頚部保護性能試験
  • 頭部保護性能試験
  • 脚部保護性能試験
  • シートベルトの着用警報装置
乗員傷害値による5段階評価
(★による表示、5★が最良)

衝突安全性能評価の概要

衝突安全性能評価の概要

衝突安全性能評価等の試験

乗員保護性能評価

フルラップ前面衝突試験

衝突安全性能評価の概要

オフセット前面衝突試験

衝突安全性能評価の概要

側面衝突試験

衝突安全性能評価の概要

感電保護性能評価試験

衝突安全性能評価の概要

後面衝突頚部保護性能試験

衝突安全性能評価の概要

歩行者保護性能評価

頭部保護性能試験

衝突安全性能評価等の試験

脚部保護性能試験

衝突安全性能評価等の試験

シートベルトの着用警報装置

頭部保護性能試験

衝突安全性能評価等の試験

日本における自動車アセスメントロードマップ2020

一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会
更新日: 2021/01/29

3-02. 北米における衝突安全性能評価

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実施機関 試験方法 評価方法
米国
運輸省道路交通安全局
(NHTSA)
  • フルラップ前面衝突試験
    (対リジット・バリア、速度35mph:約56km/h)
  • 側面衝突試験
    (対ムービングバリア、速度38.5mph:約62km/h)
  • ロールオーバー試験
  • ESC、サイドエアバック等装備有無
  • チャイルドシート使用性評価
乗員傷害値による5段階評価
(★による表示、5★が最良)
米国
道路安全保険協会
(IIHS)
  • オフセット前面衝突試験
    (対デフォーマブル・バリア、速度64km/h)
  • SUV側面衝突試験
    (対ムービングバリア、速度50km/h))
  • 後突頚部傷害保護試験
  • ルーフ強度試験
  • ESC装備有無を評価
車体変形、乗員傷害値による
4段階の総合評価
総合評価にて”Top Safety Picks”
車を選定

一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会
更新日: 2021/01/29

3-03. 欧州における衝突安全性能評価

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実施機関 試験方法 評価方法
欧州
Euro NCAP
(欧州委員会他が財政支援)
  • オフセット前面衝突試験(後席子供の乗員含む)
    (対デフォーマブル・バリア、速度64km/h)
  • 側面衝突試験(後席子供の乗員含む)
    (対ムービングバリア、速度50km/h)
  • ポール側突試験後突頚部傷害保護試験
  • 歩行者(頭部・脚部)保護性能試験
  • ESC 装備率評価
  • 運転席、助手席、後席シートベルトリマインダー装備有無
  • スピードリミッター装備有無
左記全評価項目、評価結果を
重み付け集計し、総合評価結果
(★による表示、5★が最良)

一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会
更新日: 2021/01/29

3-04. 中国における衝突安全性能評価

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実施機関 試験方法 評価方法
中国
中国自動車技術研究所
C-NCAP
  • フルラップ前面衝突試験(後席AF05乗員含む)
    (対リジット・バリア、速度50km/h)
  • オフセット前面衝突試験(後席AF05乗員含む)
    (対デフォーマブル・バリア、速度56km/h)
  • 側面衝突試験
    (ムービングバリア、速度50km/h)
  • シートベルトリマインダー、ISO-FIXアンカッジ有無
車体変形、乗員傷害値
による総合評価
(★による表示、5つ★+が最良)

一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会
更新日: 2021/01/29

3-05. 日・欧・米・中の衝突安全基準動向まとめ

  • 欧州、米国では衝突安全に関する評価項目追加や条件見直しにより、より厳しい条件に見直される方向。
  • 日本や中国についても、欧州に追随すると予想される。
※スマートフォンの場合は横にスクロールしてご確認頂けます。
前面衝突 側面衝突 ルーフ強度
フルラップ
(100%ラップ)
オフセット
(40%ラップ)
オフセット
(微小ラップ)
台車バリア ポール
米国 法規
UN NCAP ※1
IIHS ※2
欧州 法規
Euro NCAP ※3 ※4
中国 法規
C NCAP ※5 ※6
日本 法規 ※7 ※7 ※8
J NCAP ※7

※1 オブリーク衝突試験予定(時期未定)
※2 2022年衝突速度、バリア重量アップ
※3 2020年バリアをMPDBに変更、コンパチビリティ評価導入
※4 2020年衝突速度、バリア重量アップ。助手席側評価を追加
※5 2021年バリアをMPDBに変更
※6  2020年バリア重量アップ。助手席側評価を追加
※7 2018年改訂
※8 2018年新規追加

一般社団法人 日本アルミニウム協会 自動車アルミ化委員会
更新日: 2021/01/29