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                みんなのそばの、いろいろなところで活やくしているアルミニウム。でも、いったいアルミニウムはどこからやってくるのでしょうか。アルミニウムのほとんどは、オーストラリア、ブラジル、アメリカなど多くの国から、かたまり(地金)の形ではるばる運ばれてくるのです。それでは、いっしょにアルミニウムのふるさとへ行ってみましょう。 
                    
                  ここは日本のずっと南にある国、オーストラリア。動物園の人気者コアラやカンガルーたちがいるところです。町からはなれると、とても広い砂漠があります。でも、ふしぎ。砂漠なのに、茶色の砂がありません。山も岩も土も、見わたすかぎりみんな真っ赤。そう、これがアルミニウムの原料になる 
                  「ボーキサイト」という鉱石です。 
                  ボーキサイトは、このオーストラリアをはじめギニア、ジャマイカなど、地球の暑い地方でたくさんとれます。でも、真っ赤なボーキサイトから、どうして銀色のアルミニウムができるのでしょうか。ふしぎだと思いませんか?このナゾをとくために、これからみんなをアルミニウムをつくる工場へ案内しましょう。 
                  まずボーキサイトから、「アルミナ」という白い粉がつくられます。その工程は次の通りです。はじめに、ボーキサイトをこまかくくだいて、大きなタンクの中で苛性ソーダという薬品とまぜあわせて、液体にします。つぎに、この液体からいらない粒子を赤泥としてとりのぞきます。2、3日おくと、液体の中からたくさん結晶が出てきます。 
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                このあと結晶は、まるで宇宙ロケットのような形をした大きなかまに入れて焼かれます。焼き上がると、結晶はまっ白な粉に変身します。「アルミナ」のできあがりです。もう赤いボーキサイトのおもかげはありません。 | 
               
             
            
               
                できあがったアルミナは、つぎに電解(電気分解)工場に運ばれます。ここで、アルミナにふくまれている酸素をとりのぞきます。電解炉とよばれる装置の中で、アルミナをとかして電気を流します。すると、アルミナの中の酸素がガスになってとりのぞかれ、とけたアルミニウムだけが電解炉の底にたまるのです。 
                  これを、またつぎの工場へ運びます。工場の人たちは、とけたアルミニウムを「湯」とよびます。「湯」を型に流しこんで冷やし、かためるのが、ここの仕事です。 「湯」はさめないように、いったん大きな炉の中に入れます。 
                  このとき、銅やマグネシウムなどのほかの金属とまぜあわせて「アルミニウム合金」をつくることもあります。 
                  さて、炉からすこしずつ「湯」が出てきて、つぎつぎに型にそそがれていきます。そしてどろどろの「湯」がかたまると、銀色に光りかがやくかたまりになります。ついにアルミニウムの誕生です!このアルミニウムのかたまり(地金)から、板や棒などいろいろな形がつくられるのです。 
                  真っ赤なボーキサイト。それをアルミナやアルミニウムにつくり変えていく工場。アルミニウムは、たくさんの時間と多くの人たちの努力でつくり出されているんですね。
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