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                自動車にはいろいろな種類があるけれど、どんなのが好きですか。みんなのなかには、先生も知らないような自動車の名前を知っている人もいるんじゃないかな? それでは、自動車はどうやって走るか知っていますか。 
                  自動車は、ガソリンをエンジンのなかで爆発させ、その力で走ります。爆発させると、排気ガスが出ます。速く走るためには、たくさん爆発させなくてはならないので、たくさんの排気ガスが出ます。 
                  この排気ガスの中には炭酸ガスというものが入っています。炭酸ガスが空気の中にたくさんまじると、ちょうど地球全体をフワフワのわたで包んだようになり、地球の温度が高くなってしまいます。このことを「温室効果」とよんでいます。温室効果が進むと、南極や北極の氷がとけ、地球が水びたしになってしまい、人間や動物がすめなくなってしまうおそれがあります。 
                  そこで、排気ガスを少ししか出さない自動車をつくる研究が、いま世界中でさかんになっています。 
                  どうしたら排気ガスがへるのでしょうか。ききめが大きいのは自動車を軽くする方法です。重い自動車より軽い自動車の方が、同じ力でも速く走ることができます。たとえば、同じスピードで走るとすれば、軽い方が、ガソリンが少なくてすむし、排気ガスも 
                  少なくなるのです。これは人が乗る自動車だけでなく、トラックやバス、オートバイなども同じことです。 
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                いままでの自動車は、多くの部品が鉄でつくられていました。これをアルミニウムにすると、重さは半分ちかくまで軽くすることができます。 | 
               
             
            
               
                一台の自動車には、たくさんの種類の部品がついています。これを一つひとつアルミニウムでつくって軽くしていき、自動車全体を軽くしていくのです。 
                  いろいろある部品のなかで、いちばん重いのがボディ(自動車を囲む箱の部分)です。だからボディを軽くすると、自動車はグンと軽くすることができるのです。 
                  少し前、ボディをぜんぶアルミニウムでつくった自動車ができました。いままでのボディは鉄でできていて、重さが350キロありました。これをアルミニウムでつくったら、たったの210キロ。ちょうどおとなの男の人二人分ぐらい軽くなってしまいました。 
                  電気自動車って聞いたことがありますか。電気自動車は、電気のエネルギーを自動車のバッテリーというものにためておき、その力で走ります。いいところは、ガソリンで走らないので排気ガスが出ないこと。だから温室効果をひきおこす心配がありません。 
                  電気をたくさんためられないので、少しの力でスイスイ走れるように、アルミニウムを使って軽くしています。電気自動車は、まだ少ししか道路を走っていませんが、みんながおとなになるころには、もっともっとふえることでしょう。  
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