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                わたしたちのくらしに、電気はなくてはならない存在です。テレビやファミコン、冷蔵庫に電子レンジ、照明スタンド、電車‥‥‥。みんな電気のおかげで役立っています。今回は、この電気とアルミニウムのお話です。 
                    
                  みんな、電気がどこでつくられるか知っていますか? そうです。海に面した町や山の中の町などにある発電所が電気のふるさとです。電気はここから、山や谷をこえて、はるばるわたしたちの町まで長い 
                  旅をしてきます。その通り道になっている送電線に、アルミニウムが使われています。 
                  アルミニウムは電気をよく伝える力をもっています。ほとんどの金属が、電気を伝えることができるのですが、とくにアルミニウムの能力はばつぐんです。アルミニウムの電気を伝える力は、銅にくらべて弱いのですが、重さが軽いので、同じ重さの銅にくらべて、電気をったえる量がとても多いのです。 
                  みんな、山や川へハイキングに行ったときに、とおくに高くそびえる鉄塔を見たことがあるでしょう? 
                  この鉄塔と鉄塔のあいだをっなぐ長い線が、アルミニウムの送電線です。 
                  もし送電線が重いと、鉄塔と鉄塔のあいだでダラ 
                  リとたれさがってしまう。そうなると、高圧電流が 
                  流れているからとても危険です。でも、軽いアルミニウムの送電線なら、ダラリとたるむことがなくて安全。鉄塔と鉄塔のあいだの距離を広くしてもだいじょうぶです。 
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                こうしてアルミニウムの送電線を伝わってきた電気は、みんなの家へと送られ、部屋のコンセント 
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                 電気はコードを伝わって、テレビのなかに入ります。 
                  テレビのなかには、送電線のかわりに電子回路とよばれる電気の通り道が複雑にとりつけられています。電子回路は、とても小さなものですが、たくさんの電気を通さなければなりません。そこで、小さくても電気を伝える量の多いアルミニウムが、電子回路にたくさん使われています。 
                  このほか、テレビのなかには「アルミ電解コンデンサー」とよばれる部品が、約150個も使われています。 
                  この部品は、プラス極とマイナス極のニつの電極と、絶縁体からできています。ニつの電極に電気を流すと、電気が絶縁体にたまり、電気を保存しておくことができるのです。アルミニウムは、電気を伝えるだけでなく、電気をためることもできるんですね。 
                  ところで、電気は役に立っものばかりではありません。たとえば雷がそう。ピカッという稲妻り、ゴロゴロとものすごい音。地上に落ちたら大きな事故になってしまいます。 
                  そこで出番になる避雷針にも、アルミニウムが使われています。屋根や煙突のてっペんにとりつけられた避雷針は、落ちてきた雷をキャッチ。雷の強烈な電気を、地中にうめた金属の板に伝えて地面の中へ 
                  にがしているのです。 
                  このようにアルミニウムは、見えないところで 電気といろいろなかかわりをもって、わたしたちの 
                  くらしをささえているのですね。 
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