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人間は、原始時代に鉄や銅を使いはじめたそうです。もう 五千年以上も昔のことです。アルミニウムが発見されたのは、ずっとあとで、今から200年ほど前です。
1807年、イギリスの学者デービィが、みょうばん石という鉱石のなかに新しい金属がふくまれていることを発見し、これに「アルミニウム」という名前をつけました。1825年、デンマークの学者エルステッドが、みょうばん石からほかの種類の石などを取りのぞいて、ほんの少しだけアルミニウムを取り出すことに成功しました。これが、世界ではじめてのアルミニウムでした。
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1855年になると、フランスの学者ドビルが、世界ではじめてアルミニウム工場を⊃くりました。そのころのフランスの皇帝ナポレオン三世が、ドビルの研究を応援していました。ナポレオン三世はアルミニウムをたいへん気にいっていました。
皇帝は、めずらしいアルミニウムを使ってナイフやスプーンをつくり、大切なお客をもてなしました。
それからアルミニウムで、いままでより軽い兵隊のかぶとをつくり、戦いの時に動きやすくしました。
ちょうどこのころ、フランスのパリで万国博覧会が開かれ、アルミニウムの棒がはじめて展示されました。毎日たくさんの人がアルミニウムを見るために集まったそうです。
「これがアルミニウムというものか。」
「ぴかぴか光っているよ。」
人々は、はじめて見るアルミニウムに、たいへんびっくりしました。このとき、日本から海をこえてヨーロツパに行っていた江戸幕府のおさむらいたちが、万国博覧会に行きました。おさむらいたちは、「ありゅみにうむ」という軽く、金よりも価値の高い金属があることを、日本に知らせました。このとき、はじめて日本にアルミニウムの話が伝えられました。
昔のアルミニウムは、たいへんめずらしい、貴重な金属でした。なぜかというと、アルミニウムをつくるのがたいへんむずかしく、少ししかつくることができなかったからです。
アルミニウムには、酸素との結び付きがたいへん強いという性質があります。酸素は空気の中にたくさんふくまれていて、地球で自然にあるアルミニウムはすべて、酸素とくっついています。アルミニウムだけを取り出すためには、強く結び付いている酸素を切りはなさなくてはなりません。
ドビルのつくったアルミニウム工場では、一年間かかっても、だいたい20キログラムしかっくれなかったそうです。ちょうど一円玉で二万こ、二万円分と同じだけの量です。 |
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2004 JAPAN ALUMINIUM ASSOCIATION |
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